べたべた

目が悪い私は毎朝起きてすぐに眼鏡に手を伸ばす。
…まただ。眼鏡にべったりと誰かの指紋がついている。
私のものではない。家族のものでもない。
見覚えのない指紋が、朝起きると眼鏡にべたべたと付いてる。
私は薄気味悪さと同時に怒りも感じていた。
だから警察官の父に頼んでこの指紋を調べてもらう事にした。

鑑識の結果、指紋は1968年12月10日に発生した３億円事件の窃盗犯のものと一致した。