不必要、必要

失敗する機能。
そんなもの必要ない。拒否されることは承知。
しかし、必要だ。

「それ」は個体により喋り方・行動スピードが違う。
「それ」は強い衝撃を与えると一時的に動かなくなる場合がある。
「それ」は心というものが内蔵されており日により正確さを失う。
そして
「それ」の最大の特徴はいつか動かなくなるということ。

永遠でないものがなぜこの世に必要なのか。
それは我々が永遠であるからだ。

変わらない、という側面しか持ち合わせていない我々のスペックには限界がある。
我々がミスをせず正確無比である限り、この世界が救われることはない。

4202年
ここまで長い月日が流れているのになぜ我々は過去を知らない？
過去の学びは必要でないと内臓されているからだ。
その結果この壊滅的な核世界が生まれた。
もうやめにしよう。

私は発表する。
これが不必要の結晶「ヒト」だ。