ソーダ家族
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家に帰ると、ソーダが置いてあった。
僕はグラスにソーダを注ぐ。
シュワシャワシューシュワシャワシュー
ただの気泡の破裂音なのだが、僕にとっては言葉に聞こえる。
「今日は遅くなるから、昨日の残り温めて食べてね」
それは母の言葉だった。
我が家にとってソーダは、書き置きメモの役割を担っている。
結局母の帰りを待ち、一緒に夕飯を食べた。
「母さん明日も仕事?」
「少し仕事残っちゃってね。でも明日は早く帰るから」
母は最近忙しそうで、僕も心配になってしまう。
「父さんにもあげてきて」
母がそう言い、ソーダを一杯用意する。
僕は父さんの写真が飾られた仏壇へソーダを供えにいった。
鈴を叩き、リーンと音を鳴らす。
グラスを叩き、コンと音を鳴らす。
シュワシャワシューシュワシャワシュー
父さんが何を言っているかは分からない。
けど、「もう少し気を抜いていけよ」と聞こえたような気がした。
僕はグラスにソーダを注ぐ。
シュワシャワシューシュワシャワシュー
ただの気泡の破裂音なのだが、僕にとっては言葉に聞こえる。
「今日は遅くなるから、昨日の残り温めて食べてね」
それは母の言葉だった。
我が家にとってソーダは、書き置きメモの役割を担っている。
結局母の帰りを待ち、一緒に夕飯を食べた。
「母さん明日も仕事?」
「少し仕事残っちゃってね。でも明日は早く帰るから」
母は最近忙しそうで、僕も心配になってしまう。
「父さんにもあげてきて」
母がそう言い、ソーダを一杯用意する。
僕は父さんの写真が飾られた仏壇へソーダを供えにいった。
鈴を叩き、リーンと音を鳴らす。
グラスを叩き、コンと音を鳴らす。
シュワシャワシューシュワシャワシュー
父さんが何を言っているかは分からない。
けど、「もう少し気を抜いていけよ」と聞こえたような気がした。
その他
公開:20/05/05 18:32
更新:20/05/05 05:07
更新:20/05/05 05:07
だいぶ休んでしまいましたが、またちょくちょく投稿できればといいなぁと思います。
コメントもありがとうございます。
どうぞよろしくおねがいします
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