『交差点』 奇妙な衝突
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これは、昔実際にあったことだ。
市の大きな通りの交差点。普段は交通量が多いが、いたって平穏、事故はきわめて少ない。
ここが安全なのは、地下道があるため、歩行者が比較的安全に利用できるかららしい。
私がその地下道を歩いていた時のこと。
仮に、私は西から歩いてきたとして、気付くと他の東、南、北からこちらに向かって歩いてくる人達がいたのだ。しかし、その三人はお互いに気付くことなく、ずんずん歩を進める。やがて、私たちは交差点の中央でかち合ったが、私はいち早く気付いていたので一歩さがって衝突を免れた。
彼らは目を丸くしていたが、すぐ歩いていった。
だが話は続きがある。私が地下道から出たその先だった。
なんと、そこでは交差点の中央で三台の車が衝突事故を起こしていたのだ。
そして、難を逃れた一台の乗員が事情を話している。その衣服は、私とよく似ていたのだった。
ただそれだけだが、実際にあった奇妙な話だ。
市の大きな通りの交差点。普段は交通量が多いが、いたって平穏、事故はきわめて少ない。
ここが安全なのは、地下道があるため、歩行者が比較的安全に利用できるかららしい。
私がその地下道を歩いていた時のこと。
仮に、私は西から歩いてきたとして、気付くと他の東、南、北からこちらに向かって歩いてくる人達がいたのだ。しかし、その三人はお互いに気付くことなく、ずんずん歩を進める。やがて、私たちは交差点の中央でかち合ったが、私はいち早く気付いていたので一歩さがって衝突を免れた。
彼らは目を丸くしていたが、すぐ歩いていった。
だが話は続きがある。私が地下道から出たその先だった。
なんと、そこでは交差点の中央で三台の車が衝突事故を起こしていたのだ。
そして、難を逃れた一台の乗員が事情を話している。その衣服は、私とよく似ていたのだった。
ただそれだけだが、実際にあった奇妙な話だ。
ホラー
公開:20/05/03 13:03
はじめまして~。
いつだって初心で、挑戦者のこころでぶっ込みたい素人モノ書きです。
沢山の方々に支えられ、刺激を与えられ、触発されて今日ももちょもちょ書いております。
一人だけでは生み出せないモノがある。
まだ見ぬステキな創造へ、ほんの少しずつでも進んでいきたい。
ショートショートというジャンルに触れる切っ掛けをくださった、
月の音色と大原さやかさんを敬愛し感謝しております。
興味をもって読んでくださる全ての方にも、ありがとうございます~^^
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