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「息子(4)が、アイロンを食べようとしてききません。夫が何かの動画を見せたのではないかと思います。熱くなるものなので火傷が心配です。息子の手の届かない高い所に置くことも考えたのですが、夫は私よりも背が高いので、もし夫が息子にアイロンを食べさせようとしていたのだとしたら意味がありませんし、深夜に地震などが来たら枕元に落下する危険も否めません。どこか、鍵のかかる場所へ保管すればよいということは、指摘されるまでもないのですが、私が持つことを許されている鍵は、玄関と勝手口の鍵、実家の玄関と物置の鍵、それとマスターキーだけです。マスターキーはアイロンについているので、万が一、息子が私の制止を振り切ってアイロンを食べてしまったら、マスターキーも食べられてしまいかねません。一度も使ったことはないし、そもそもどこのマスターキーかもわからないので、食べられても問題はないと思うのですが、大丈夫でしょうか?」
その他
公開:20/05/04 01:06
星新一さんのようにかっちりと書く素養に乏しく、
川端康成さんの「掌の小説」のように書ければと思うので、
ショートショートとはズレているのかもしれないです。
オチ、どんでん返し、胸のすく結末。はありません。
400文字、おつきあいいただければ幸いです。
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