素直ぢゃない加湿器

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加湿量を大にしても小にしてもちょっとしか加湿されない加湿器がやってきた
そのかわり褒めると霧が立ち込めたように加湿されてしまうので加減がむずかしいが
家で一人で過ごしてる時ちょっとした話し相手みたいで寂しくない

いつしか友達のようになっていた
僕にとってかけがえのない存在になっていた

ある日酔った勢いで何かを言ったらしい

翌朝加湿量が多すぎて植物がはえはじめていた
きのこも生えてくるし
ポポーやブルーベリーなどの食べられる木の実がなる植物もちらほらある
水でぐしょぐしょだった場所は小さな池のようになっていて
中には魚まで泳ぎはじめている

いつの間にか森の中のようになっていた

そして加湿器のところからは七色の虹が僕のベットにかかっていた
ファンタジー
公開:20/05/03 19:29

ミルコ

挿絵はコロナで展示ができなかったチビ太さんにご協力して頂きました

ものづくりをしてます

よろしくお願いします
 

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