ジョーカーダイス
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負け続け、全てを失った勝負師は、自らの人生に決着をつけるため、とある湖へと向かった。いざ飛び込もうとすると、誰かに肩をつかまれた。
「おっと、あきらめる前にこれを使ってみてはいかがです?」
振り返ると黒い尻尾を持つ男がいた。
「どう使うかはあなた次第です」
手渡されたのは一つのサイコロだけ。瞬きする間に男は消えていた。
そこからの人生はすさまじかった。このサイコロを持っているだけでありとあらゆる賭けに勝てた。メディアにも引っ張りだこ。
しかし、不思議なことにサイコロを持っている間に得た報酬は、知らぬ間に消滅してしまうのだ。
「恐らくあの男の仕業……そうだ!」
金がなくなるとダイスを家に置き、テレビ番組に出演。敗北して出演料だけもらうようにした。
そうして数年たった後、再びあの男が現れた。青ざめた勝負師に男は言った。
「あなたの手口は素晴らしい。他の悪魔にも教えていいですか?」
「おっと、あきらめる前にこれを使ってみてはいかがです?」
振り返ると黒い尻尾を持つ男がいた。
「どう使うかはあなた次第です」
手渡されたのは一つのサイコロだけ。瞬きする間に男は消えていた。
そこからの人生はすさまじかった。このサイコロを持っているだけでありとあらゆる賭けに勝てた。メディアにも引っ張りだこ。
しかし、不思議なことにサイコロを持っている間に得た報酬は、知らぬ間に消滅してしまうのだ。
「恐らくあの男の仕業……そうだ!」
金がなくなるとダイスを家に置き、テレビ番組に出演。敗北して出演料だけもらうようにした。
そうして数年たった後、再びあの男が現れた。青ざめた勝負師に男は言った。
「あなたの手口は素晴らしい。他の悪魔にも教えていいですか?」
ファンタジー
公開:20/05/03 09:03
お立ち寄りありがとうございます。ショートショート初心者です。
拙いなりに文章の面白さを追求していきたいと思って日々研究しています。
よろしくお願いします!
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