宇宙人連盟の総会

知的生命体が存在する宇宙の星で構成される宇宙人連盟に、地球より加盟したいとの申請があった。数百もの星の代表が出席する総会で諮ることになった。
まずＡ星の代表が
「地球は、多数の人工衛星を宇宙に打ち上げ、スペースデブリ（宇宙ごみ）を大量に廃棄しておいて、除去せずに放置したままです。万が一、円盤に残骸が衝突すると危険です」
地球の加盟に反対の発言をした。
次にＢ星の代表が
「地球は好戦的で、地球規模の核戦争を起こし、宇宙を放射性物質で汚しました」
Ａ星と同様、反対の発言をした。
最後にＣ星の代表が
「もともと地球は青く美しい星です。地球に宇宙環境を良くするよう要請しましょう」
条件付きで賛成の発言をした。
このあと出席者による採決が行われ、反対票が過半数に達し、今回の加盟は見送りとなった。ただ、Ｃ星の発言も尊重され、これを地球側が受け入れれば、加盟を再検討するとの回答を出すことで全会一致した。