空飛ぶ酔っぱらい
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もうすぐ盛夏をを迎える快晴の日。
6時を過ぎてもまだ日差しが残る海辺のバーのテラス席で俺は刺身の盛り合わせをつまみにスコッチのオンザロックを飲んでいた。
庭のフェンスにまだ若い海猫が舞い降りてきた。その鳥と目が合った。俺はそのつぶらな目にひかれて、鮪とヒラメの刺身をさりげなくフェンスの方に投げてみた。
若い海猫は俺を見つめてから、フェンスから飛び降りてその刺身をついばんだ。
そして、奴は一緒に飛ぼうよとテレパシーで言ってきた。うん、心で言った後にはもう俺は奴と一緒に湘南の海の上を滑らかに飛んでいた。こんなに爽快に空を飛ぶのは初めてだ。
やがて西の空が燃えてくると奴は沖合の小島に巣があるから行こうと誘ってくれたが、俺は娘との約束があるのを思い出してまたにすると伝えた。
次の瞬間、俺はテーブルにいてグラスを握っていた。氷が溶けていた。
初めて経験した幽体離脱だった。
6時を過ぎてもまだ日差しが残る海辺のバーのテラス席で俺は刺身の盛り合わせをつまみにスコッチのオンザロックを飲んでいた。
庭のフェンスにまだ若い海猫が舞い降りてきた。その鳥と目が合った。俺はそのつぶらな目にひかれて、鮪とヒラメの刺身をさりげなくフェンスの方に投げてみた。
若い海猫は俺を見つめてから、フェンスから飛び降りてその刺身をついばんだ。
そして、奴は一緒に飛ぼうよとテレパシーで言ってきた。うん、心で言った後にはもう俺は奴と一緒に湘南の海の上を滑らかに飛んでいた。こんなに爽快に空を飛ぶのは初めてだ。
やがて西の空が燃えてくると奴は沖合の小島に巣があるから行こうと誘ってくれたが、俺は娘との約束があるのを思い出してまたにすると伝えた。
次の瞬間、俺はテーブルにいてグラスを握っていた。氷が溶けていた。
初めて経験した幽体離脱だった。
ファンタジー
公開:20/05/02 12:02
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