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ある村に乗り心地のよさそうな大きな石があった。
ある日、賢者と名乗る男が村に訪れ、石の上で3年間修行すると言い出した。
「石の上にも3年」を文字通り実践し、悟りを開くためだった。
3年後、賢者が旅立つと、石が喋るようになっていた。3年もの間、賢者から言葉を学び、様々な事を教わったらしい。
それから村人は何か困ったことがあると、賢者の弟子である石に相談するようになった。
石はどんな相談にも、ストーンと腑に落ちる見事な返答をしてみせた。
ただ、どうしても根性論になってしまうところがあり、最後はいつも「強い意志が必要」と言葉を締めた。
石は融通の聞かない頑固な石頭だったのだ。
最初は石を頼っていた村人だったが、次第に石の言葉に不信感を持つ者が増えていった。
あの石は賢者ではないし、弟子でもない。
それに、よく考えてみろ。
あの男が本当に賢者なら、マジで石の上で3年も修行するわけないじゃないか。
ある日、賢者と名乗る男が村に訪れ、石の上で3年間修行すると言い出した。
「石の上にも3年」を文字通り実践し、悟りを開くためだった。
3年後、賢者が旅立つと、石が喋るようになっていた。3年もの間、賢者から言葉を学び、様々な事を教わったらしい。
それから村人は何か困ったことがあると、賢者の弟子である石に相談するようになった。
石はどんな相談にも、ストーンと腑に落ちる見事な返答をしてみせた。
ただ、どうしても根性論になってしまうところがあり、最後はいつも「強い意志が必要」と言葉を締めた。
石は融通の聞かない頑固な石頭だったのだ。
最初は石を頼っていた村人だったが、次第に石の言葉に不信感を持つ者が増えていった。
あの石は賢者ではないし、弟子でもない。
それに、よく考えてみろ。
あの男が本当に賢者なら、マジで石の上で3年も修行するわけないじゃないか。
ファンタジー
公開:20/05/02 06:27
更新:20/05/02 06:28
更新:20/05/02 06:28
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月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
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