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意識を取り戻した時、見知らぬ島に漂着していた。突然の嵐の中、船が転覆した。釣り竿も網も何もかも失ったが、奇跡的に命だけは助かったらしい。
相棒の猫がいなかった。
海に呑まれてしまったか。
こんなことになるなら、新鮮な魚を食わせてやろうと一緒の船に乗せなければよかった。
しばらく浜を歩いたが人の姿は見えなかった。人家らしきものも見当たらない。ここは無人島のようだ。何か道具がなければ釣りも狩りも難しい。絶望的な状況に頭を抱えていると、猫の鳴き声がした。
「お前、死んでなかったのか!」
私は駆け寄って猫を抱き上げた。すると、猫の爪が奇妙な形に伸びていることに気がついた。
ナイフ、針外し、鱗落とし、ヤスリ、ノコギリ、ドライバー、虫眼鏡。まるで万能ナイフだ。
私は猫の爪を使って果物や魚を手に入れた。
果物や野菜を食べるのに重宝した。
だだ、爪で魚を捌くと、たちまち猫に食べられてしまうので困っている。
相棒の猫がいなかった。
海に呑まれてしまったか。
こんなことになるなら、新鮮な魚を食わせてやろうと一緒の船に乗せなければよかった。
しばらく浜を歩いたが人の姿は見えなかった。人家らしきものも見当たらない。ここは無人島のようだ。何か道具がなければ釣りも狩りも難しい。絶望的な状況に頭を抱えていると、猫の鳴き声がした。
「お前、死んでなかったのか!」
私は駆け寄って猫を抱き上げた。すると、猫の爪が奇妙な形に伸びていることに気がついた。
ナイフ、針外し、鱗落とし、ヤスリ、ノコギリ、ドライバー、虫眼鏡。まるで万能ナイフだ。
私は猫の爪を使って果物や魚を手に入れた。
果物や野菜を食べるのに重宝した。
だだ、爪で魚を捌くと、たちまち猫に食べられてしまうので困っている。
ファンタジー
公開:20/05/02 06:27
更新:20/05/02 06:27
更新:20/05/02 06:27
原案:のりてるぴかジュニア
作:のりてるぴか
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月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
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