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「何飲む?サワー?カルアミルク?それともノンアルがいいかな」
「あ、私ジントニックで」
品書きを開きかけた男の手がぴたりと止まった。
「…そう。俺ビールね。こっちは…」
「ジントニックですね。かしこまりました」
バーテンダーが目の前を離れる間際、男がふんと鼻を鳴らすのを私は聞き逃さなかった。
「君、結構飲むんだ?」
「別にそれほど…」
男は私の答えを遮るように言葉を被せてきた。
「いや、絶対そうだよ。まあいかにも好きそうなカンジするもんな。男より強そうだよね。彼氏引いちゃうんじゃない?」
男は運ばれてきたビールをぐいっと飲んだ。
「こちらジントニックです」
私は静かにグラスに口をつけ、バーテンダーの目を見て軽く首を傾げた。彼も微かに微笑み返す。
しばらくして店を出る時、男に聞こえないようバーテンダーが私に囁いた。
「次はお一人で。その方が美味しく飲めますから」
私はにこりと笑って頷いた。
「あ、私ジントニックで」
品書きを開きかけた男の手がぴたりと止まった。
「…そう。俺ビールね。こっちは…」
「ジントニックですね。かしこまりました」
バーテンダーが目の前を離れる間際、男がふんと鼻を鳴らすのを私は聞き逃さなかった。
「君、結構飲むんだ?」
「別にそれほど…」
男は私の答えを遮るように言葉を被せてきた。
「いや、絶対そうだよ。まあいかにも好きそうなカンジするもんな。男より強そうだよね。彼氏引いちゃうんじゃない?」
男は運ばれてきたビールをぐいっと飲んだ。
「こちらジントニックです」
私は静かにグラスに口をつけ、バーテンダーの目を見て軽く首を傾げた。彼も微かに微笑み返す。
しばらくして店を出る時、男に聞こえないようバーテンダーが私に囁いた。
「次はお一人で。その方が美味しく飲めますから」
私はにこりと笑って頷いた。
その他
公開:20/04/30 23:36
更新:20/05/01 18:57
更新:20/05/01 18:57
10101298さんから
『不味い話』というお題を
頂きました
美味しいお話なら
得意なんだけど(笑)
2019年11月、SSGの庭師となりました
現在は主にnote・TALES・公募でSS~長編を書いています
留守ばかりですみません
【活動歴】
・第2回 日本おいしい小説大賞 最終候補(小学館)
・第31回やまなし文学賞 佳作『雨を知るもの』
・創作大賞2025 入選 『栗と牡丹』
・SSアンソロジー『ベリショーズ』寄稿
・ホラーアンソロジー『ウタ・カタ』寄稿
【刊行】
・第31回やまなし文学賞受賞作品集(山梨日日新聞社)
・栗は月色、こがね色 和菓子処長月堂(朝日文庫)
【note】
https://note.com/akishiba_note
【Twitter】
https://twitter.com/CNecozo
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