ウミガメと涙のコーヒー

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彼女が突然家にやってきたのは夏のはじまりだった。
追い返すこともできたのだろうけど目からボロボロと涙を流していたので家に入れてやった。
おれは下心を隠しつつコーヒーを入れてやり彼女の話を聞くことにした。
彼女はコーヒーに手をつけずに涙を流し続けている。
それでもおれは辛抱強く嗚咽を漏らす彼女の声にならない声に耳を傾けた。
どうやら彼女はたくさんの男に犯されたらしい。
おれは何も言わずに手を握ったり、背中をさすったりしてやった。
「海に帰るわ。わたしはもう大丈夫だからあとはよろしくね」
彼女は笑顔でゆっくりと去っていく。
座っていたソファーには卵が転がっていた。
なんでおれはコーヒーなんて入れたのだろうか。
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公開:20/05/01 12:09

ばるさみこ

初心者ですがコメントやアドバイス等よろしくお願いします。
 

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