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まんなかの娘は6歳で小柄で、髪はサラサラで、すごくいい匂いがする。
掃除機をかけている途中ふっと目をやると、娘がソファーにちょこんと座って、ポヤっとした顔してリカちゃん人形が映っているテレビ画面に釘付けになっていた。
どうやら、ハルトくんと結婚するかどうかの瀬戸際のようで、口を手で覆い始めた。緊張しているらしい。
物語が終わるのを待って
「お目目がキラキラでしたよ」
と、娘に言った。
「えっ!ちょっとみてくる!」
と洗面台に髪をサラめかしつつ向かう。妖精か。
リビングに帰ってくると娘が眉間に軽くシワをよせ、
「りかちゃんのほうがキラキラだったよ。」
と言うので、わたしは娘の頭を撫でながら、
「誰が何と言おうとリカちゃんよりキラキラしてたよ」
と伝えた。
そのあとのはにかんだ娘の表情を保存する、永遠に消えない、心のアルバム以外の媒体が欲しいと本気で思った。
掃除機をかけている途中ふっと目をやると、娘がソファーにちょこんと座って、ポヤっとした顔してリカちゃん人形が映っているテレビ画面に釘付けになっていた。
どうやら、ハルトくんと結婚するかどうかの瀬戸際のようで、口を手で覆い始めた。緊張しているらしい。
物語が終わるのを待って
「お目目がキラキラでしたよ」
と、娘に言った。
「えっ!ちょっとみてくる!」
と洗面台に髪をサラめかしつつ向かう。妖精か。
リビングに帰ってくると娘が眉間に軽くシワをよせ、
「りかちゃんのほうがキラキラだったよ。」
と言うので、わたしは娘の頭を撫でながら、
「誰が何と言おうとリカちゃんよりキラキラしてたよ」
と伝えた。
そのあとのはにかんだ娘の表情を保存する、永遠に消えない、心のアルバム以外の媒体が欲しいと本気で思った。
その他
公開:20/05/01 11:49
更新:20/05/01 11:55
更新:20/05/01 11:55
3児の母です。得意料理はおにぎりです。
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