時間休憩
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「あら、少し遅れてるわね」
そう言って彼女は壁にかかった木製の円盤を見つめ、トーストを頬張った。テレビ画面の時刻を見て行動している俺にとって、それが遅れていることに関してはなんの問題もない。お天気お姉さんが言うには現在7時45分。いつも通り問題なく出社できる。
「電池の替え時だろうね、まだ余分にあったかな?」
「この前リモコン用に使ったから、もうないのよね。帰りに買って来てくれる?」
了解、と告げてから俺も朝食を済ませて自宅を出る。スマホのリマインダーに「電池買う」と入れておけば忘れることもないだろう。退社時刻に合わせて通知設定もしておこう。完璧だ。
「ただいま。電池買って来たよ」
「おかえりー。ありがとねー」
早速取り替えようと思い、壁を見るが朝に見たはずの姿がない。
「あれ、時計は?」
「あっちよ」
彼女の視線を追うと、それはソファーで寛いでいた。
「ふふっ、電池交換は明日だな」
そう言って彼女は壁にかかった木製の円盤を見つめ、トーストを頬張った。テレビ画面の時刻を見て行動している俺にとって、それが遅れていることに関してはなんの問題もない。お天気お姉さんが言うには現在7時45分。いつも通り問題なく出社できる。
「電池の替え時だろうね、まだ余分にあったかな?」
「この前リモコン用に使ったから、もうないのよね。帰りに買って来てくれる?」
了解、と告げてから俺も朝食を済ませて自宅を出る。スマホのリマインダーに「電池買う」と入れておけば忘れることもないだろう。退社時刻に合わせて通知設定もしておこう。完璧だ。
「ただいま。電池買って来たよ」
「おかえりー。ありがとねー」
早速取り替えようと思い、壁を見るが朝に見たはずの姿がない。
「あれ、時計は?」
「あっちよ」
彼女の視線を追うと、それはソファーで寛いでいた。
「ふふっ、電池交換は明日だな」
その他
公開:20/04/30 00:43
更新:20/04/30 01:03
更新:20/04/30 01:03
ずいぶん昔に
みじかいお話を書いていました。
人生の曲がり角には、文章を紡ぎたいという欲望にぶつかるようです。
わたしの欲望を果たすためだけの、
自分勝手な自分都合のお話が並ぶかと思います。
温かい目で見て頂けますと幸いです。
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