存在感

存在感・・・。
その存在を感じずにはいられない。
ジンジン感じる。
感じ始めて４時間が経つ。
感じたことがない感じなのだ。
感じるつもりもない感じなのだ。

４時間前。
手をすべらせスマホの充電器を落とした。
それが右足の薬指に直撃した。
右足の中指と小指には当たらず、薬指だけに直撃した。
「いてぇー」

４時間後の今。
「まだ痛い」

僕はこれまでの人生で右足の薬指を意識したことがなかった。
左足の薬指を意識したことはあるが（その話は恥ずかしいので内緒）。
スマホの充電器を落とし、右足の薬指に直撃したのは、おそらく運命だ。
自らの意思ではない。
神様の意思だろう。
昨今の情勢ではなかなか「生きがい」を感じにくい。
それでもその痛みは、確かに生きていることを感じさせる。
元の日常を取り戻すにはまだ時間がかかるだろうが、待ってろ！
腕を磨いているぞ！
地味でも示せるその日のために。