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リスの様な小柄さとスナネコの様な可愛さを持ちわせた私は今日も会社で暗躍する。
コアラが毒のあるユーカリの葉を食べるように、私もまた会社で清濁併せ呑む。ラッコが腹の上で貝を割るように私も腹芸が得意になっていく。
私がいくら威嚇したところでそれはコアリクイの様な可愛さしか出せない。だったら今はイヌのように従順でいよう。
私も会社の中を走る大勢のヌーの一員だ。外から見れば黒山の人だかりの一部でしかない。しかし私はこの荒波をヌートリアのように華麗に泳いで行く。
アラワシの様な鋭い眼光でチャンスに爪を立て、シシの様に齧り付く。シマウマみたく捕食される側には成り下がらない。就職氷河期をマンモスのように生き抜いたのだから。
今はスズメの様な取るに足らない存在だがいつしかメインクーン、穏やかな巨人と呼ばれる猫のようになってやる。
私の中に満ちる動物達よ。力を貸してくれ。
公開:20/04/29 18:41

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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