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台所から漂ってくる、幸せな香りで私は目を覚ました。
「あなた、朝食できたわよ。さ、顔洗ってきて」
妻の呼びかけに、あくびをしながら返事をする私。台所のテーブルの上で俺を迎え入れるのは、焼鮭にハムエック、そしてあたたかい湯気を放つ豆腐と油揚げの味噌汁。生きていることの喜びを噛みしめる。洗顔後、その朝食にありつく。その朝食は、いつにもまして美味しく感じた。
「うまい!今日の味噌汁、すごく旨いよ。そりゃあ、お前の作る味噌汁はいつもうまいが、今日のは特に旨い!」
「褒めすぎよ。でもありがとう。実は今日の味噌汁、いつもとダシが違うの。昨日読んだ料理本に、味噌汁に使える経済的なダシ特集っていうのがあって、それを参考にしたの」
「へえ、いったい何でダシをとったんだ?」
「お風呂の残り湯よ」
「あなた、朝食できたわよ。さ、顔洗ってきて」
妻の呼びかけに、あくびをしながら返事をする私。台所のテーブルの上で俺を迎え入れるのは、焼鮭にハムエック、そしてあたたかい湯気を放つ豆腐と油揚げの味噌汁。生きていることの喜びを噛みしめる。洗顔後、その朝食にありつく。その朝食は、いつにもまして美味しく感じた。
「うまい!今日の味噌汁、すごく旨いよ。そりゃあ、お前の作る味噌汁はいつもうまいが、今日のは特に旨い!」
「褒めすぎよ。でもありがとう。実は今日の味噌汁、いつもとダシが違うの。昨日読んだ料理本に、味噌汁に使える経済的なダシ特集っていうのがあって、それを参考にしたの」
「へえ、いったい何でダシをとったんだ?」
「お風呂の残り湯よ」
その他
公開:20/04/29 11:27
300文字という限られた空間で、自分なりのモノガタリを描かせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
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