昨日という遠い日
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日常は変化する。緩やかに、ときに急激に。
昨日、私は卒業した。
卒業といっても、地元の高校を卒業しただけであり大学も近い。周りも似たようなもの。いつでも会える。
今日も高校の友達と会う。何も変わらない関係。会えばいつものように話し、笑う。
会っても特にすることがあったわけでもなく、誰からともなく、高校へ向かっていた。
あらためて、自分達が卒業したことを感じたかったのだろうか。なんとなく寂しかったのかもしれない。
でも私たちはそんなこと考えておらず「それっぽいこと」がしてみたかったのだ。
校門の前に立ちそれっぽくお辞儀をして立ち去り、いつもの公園のいつものベンチに座った。いつもの三人で。
座ったとたん、違和感を感じた。座った感覚が、違う。
見える景色は昨日と一緒。
けれど、制服じゃない。学校指定の鞄がない。
たったこれだけのことで違う世界に感じた。
私は、笑った。
昨日、私は卒業した。
卒業といっても、地元の高校を卒業しただけであり大学も近い。周りも似たようなもの。いつでも会える。
今日も高校の友達と会う。何も変わらない関係。会えばいつものように話し、笑う。
会っても特にすることがあったわけでもなく、誰からともなく、高校へ向かっていた。
あらためて、自分達が卒業したことを感じたかったのだろうか。なんとなく寂しかったのかもしれない。
でも私たちはそんなこと考えておらず「それっぽいこと」がしてみたかったのだ。
校門の前に立ちそれっぽくお辞儀をして立ち去り、いつもの公園のいつものベンチに座った。いつもの三人で。
座ったとたん、違和感を感じた。座った感覚が、違う。
見える景色は昨日と一緒。
けれど、制服じゃない。学校指定の鞄がない。
たったこれだけのことで違う世界に感じた。
私は、笑った。
青春
公開:20/04/28 21:00
更新:20/04/28 21:13
更新:20/04/28 21:13
卒業
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