七福神家族

僕の家は父と母、３人の兄と僕、そして、お祖父ちゃんの７人家族だ。
７人いるから、七福神に、家族を例えたらどうなるだろう、お母さんに聞いてみた。
「私は弁財天よね、紅一点だから」
勿論、それに異存はない。
「父さんは大黒様よね」と母は続けた。「一家の大黒柱だから。あと、健一は空手やっていて強いから、毘沙門天よね」
これも妥当だ。長男は腕っぷしが強い。
「あと慎二は恵比寿様ね」
なるほど、釣り好きだもんね、と僕は相づちをうった。でも僕は次男より釣りが好きだ。僕も恵比寿様がよかった。
「雄三は太ってきたから、布袋さんね」
「じゃあ、僕は？」
「寿老人！」
「最年少だよ僕！祖父ちゃんが寿老人でいいじゃない！」
「でも、残りの福禄寿もイラストで見るかぎり老人なのよね」
「なんでそんなキャラかぶってるんだよ、バランス悪いだろ」
「もう、うるさいわね、受呂四」
「名前が寿老人みたいだな、俺」