ウサギの涙 前編(初投稿に加え、拙文ですがご容赦ください

3
6

 私は幼いころから泣くことができなかった。楽しいや嬉しいというのはあるけれど、寂しいや悲しいという感情はいまいち分からなかった。そんな私を見かねて、母がウサギを買ってくれた。そのウサギは綺麗な白色だった。私はその子をユキと名付け、私はその子に色んなお話をした。他愛もない学校での話、近くに住んでいる友達の話、父や母の話とありのままに話した。
 
 ある時、友達から仲間外れにされてしまったことをユキに話した。するといつも黙って聞いてくれるユキの眼からぽろぽろと雫が落ちた。私はびっくりした。そして急いでお母さんにユキが泣いたことを話した。
 お医者様に診せても病気ではないようで心配はいらないと母は言った。それからのこと、私が悲しいことや辛いことを話すと、私の代わりになるかのようにユキが泣くのだった。
その他
公開:20/04/27 21:55

雨響*amaoto*

 「雨が響く」で「あまおと」と読みます。趣味は小説とイラストをかくこと。後、色々と考えたり、話し合うこと

*元作が長くなってしまった場合(400字以上)、ここではショートver.を、元作をエブリスタ(https://estar.jp/users/339757809)に投稿してます。


~紹介~
ショートショートを最近知りました。もともと短編の小説を考えたり、色々な物語を考えたりするのが好きで、ショートショートの不思議さに魅かれ、初めてみました。  読むのも大好きです、様々な作品と作り手に出会いたいです。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容