銀行員

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私は浩司。毎月ためている貯金の一部を下ろしに来た。
貯金というのはいいものだ。自分が入れた分増えていく。
自分の努力をありのまま表示してくれる。
そんなことを考えているとドアが開いた。
入ってきたのはずいぶんと怪しい男だ。
そして窓口の前に立つと予想通りの言葉を発した。
「強盗だ、金を出せ、抵抗すると撃つぞ」
しかし、拳銃を突き付けられているのにもかかわらず銀行員は落ち着き払っている。
そして落ち着いたままお金をカバンに詰めていく。
あの中に俺の貯金も…と考えると腹が立つ。あいつ、よくも俺の努力を!
銀行員はカバンを閉めた。詰め終わったようだ。
「よし、じゃあ俺は逃げるぜ、あばよ」
犯人が後ろを向いた瞬間、銀行員は素早い動きで
拳銃を蹴落とし、あっという間に犯人を捕まえた。
するとその瞬間、
「吉野真紀さん、銀行員検定2級合格です、おめでとうございます!」
という声が響き渡った。
SF
公開:20/04/28 11:10
更新:20/06/08 18:38
銀行 意外な結末

謙信( 活動地域 越後国、越中国、上野国、能登国、信濃国 )

戦国武将の上杉謙信が好きでペンネームを「謙信」にしました! 小6です!(本当)
初心者ですが、いいものが書けるよう頑張ります!

ただいま60作品 目指せ100作!

 

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