4
5
「そっか、昼にじゃがりこ食べてるんだ。その子…」
わたしとA子のオンライン飲み会が始まって2時間以上が経っていた。
A子は海老のクリームパスタと赤ワイン。わたしは普段は飲まないクラフトビールと湿気ったクラッカーを用意した。
A子は入社2年目のK君の話をしながら、今度は白ワインを開けようとしている。
「そうなんだよ!仕事も出来ないのに昼にじゃがりこボリボリ食べてるから頭に来るんだよねー」
A子はワインのコルクをポンっと抜いて言った。
「え、健康的に心配とかじゃなくて?」
「いやいや、仕事も覚えないのにさ。何だか生意気に見えない?」
「いや、見えないけど。」
......
「でも、A子はずっと生意気に見えないように頑張っていたんだな…と思った。」
......
わたしは時空を越えて、初めてA子に触れた感覚がする。
わたしとA子のオンライン飲み会が始まって2時間以上が経っていた。
A子は海老のクリームパスタと赤ワイン。わたしは普段は飲まないクラフトビールと湿気ったクラッカーを用意した。
A子は入社2年目のK君の話をしながら、今度は白ワインを開けようとしている。
「そうなんだよ!仕事も出来ないのに昼にじゃがりこボリボリ食べてるから頭に来るんだよねー」
A子はワインのコルクをポンっと抜いて言った。
「え、健康的に心配とかじゃなくて?」
「いやいや、仕事も覚えないのにさ。何だか生意気に見えない?」
「いや、見えないけど。」
......
「でも、A子はずっと生意気に見えないように頑張っていたんだな…と思った。」
......
わたしは時空を越えて、初めてA子に触れた感覚がする。
その他
公開:20/04/28 08:13
子どもの頃、家にあった海外の絵本の匂いが嫌いで本を読まずに生きてきました。
今もそんなに読みませんが、本は好きになりました。
コメントいただけたら喜びます。
よろしくお願いします。
ログインするとコメントを投稿できます