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ひと月前、日本中のプールが閉鎖された。
「プールの塩素が癌の原因?!」といううわさが流れたのだ。
それまで毎日泳いでいた私は、ストレスを解消するため、麦わら帽子をかぶり、公園へ散歩に出た。
と、その時、強い風が吹き、麦わら帽子が飛ばされてしまった。
慌てて追いかけ、樫の木の根元でそれを見つけた。
すると、裏返しになった麦わら帽子の中に、水が溜まっている。
「昨日の雨?」と思う間もなく、自分の体がぐんぐん小さくなり、気づくと、私は、麦わら帽子のプールにプカプカ浮かんでいた。
「ちょー気持ちいい!」と懐かしの北島語録を叫んだ。
私は、しばらく、浮遊感に酔いしれた。
そこへ、轟音とともに何かが空から落下してきた。
セミだ!
セミがバタバタ波をたて、私はそれにのまれ、水中に沈んだ。
「夢か・・・」
つけっ放しのTVからニュースが流れている。
「塩素を中和するセミがいるとの噂が・・・」
「プールの塩素が癌の原因?!」といううわさが流れたのだ。
それまで毎日泳いでいた私は、ストレスを解消するため、麦わら帽子をかぶり、公園へ散歩に出た。
と、その時、強い風が吹き、麦わら帽子が飛ばされてしまった。
慌てて追いかけ、樫の木の根元でそれを見つけた。
すると、裏返しになった麦わら帽子の中に、水が溜まっている。
「昨日の雨?」と思う間もなく、自分の体がぐんぐん小さくなり、気づくと、私は、麦わら帽子のプールにプカプカ浮かんでいた。
「ちょー気持ちいい!」と懐かしの北島語録を叫んだ。
私は、しばらく、浮遊感に酔いしれた。
そこへ、轟音とともに何かが空から落下してきた。
セミだ!
セミがバタバタ波をたて、私はそれにのまれ、水中に沈んだ。
「夢か・・・」
つけっ放しのTVからニュースが流れている。
「塩素を中和するセミがいるとの噂が・・・」
その他
公開:20/04/27 11:27
更新:20/04/27 11:29
更新:20/04/27 11:29
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