ゴールデンばばあ

奥多摩のとある道をドライブしていた。
時速はおよそ45キロ
すると
突然、金色に輝く腰を曲げたばばあが路肩から車の前方へ飛び出してくるではないか。
ギョッとして思わずハンドルをきった。
恐る恐る見渡すが、あたりは何事もなかったかのようにしずまりかえっている。

なんだ、目の錯覚かなにかだったのか。
ほっと胸を撫で下ろし、再びアクセルを踏み込んだ。

次の瞬間、今度は銀色に輝く腰を曲げたじじいがボンネットに飛びこんでくるではないか。

そう。この2人こそが
とあるダウンタウンで
まことしやかに語り継がれる
ゴールデンばばあ　と
シルバーじじい　
である。