妄想癖のある包丁
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僕らは、ご主人様である人間のために毎日身を削って働いている。人間は僕らのおかげで材料を加工でき、美味しい食事を楽しむ事ができる。
僕のご主人様はその事をよく分かっていて、僕をとても大切に扱い、ピカピカに磨いてくれる。僕は嬉しくてまたご主人様のために身を削って頑張る。
でも僕らが切れる物は全てご主人様次第だ。僕のご主人様は果物や野菜が好きなので、僕はりんごとかキャベツばかりを切る毎日だ。
「たまにはご主人様のために、お肉を美味しく切ってあげたい!
そうだ!ご主人様が肉料理をする時に備え、隣の仲間に切り方を聞きに行こう!」
僕はご主人様が寝静まった頃、家を抜け出し、隣のお宅を訪問した。
そこで仲間にお肉の美味しい切り方を尋ねてみた。しかし返ってきた言葉は想像もつかないものだった。
「俺は刺してばっかりだ。さっきも人を刺してきた。」
その仲間とはそれ以来、2度と会う事はなかった。
僕のご主人様はその事をよく分かっていて、僕をとても大切に扱い、ピカピカに磨いてくれる。僕は嬉しくてまたご主人様のために身を削って頑張る。
でも僕らが切れる物は全てご主人様次第だ。僕のご主人様は果物や野菜が好きなので、僕はりんごとかキャベツばかりを切る毎日だ。
「たまにはご主人様のために、お肉を美味しく切ってあげたい!
そうだ!ご主人様が肉料理をする時に備え、隣の仲間に切り方を聞きに行こう!」
僕はご主人様が寝静まった頃、家を抜け出し、隣のお宅を訪問した。
そこで仲間にお肉の美味しい切り方を尋ねてみた。しかし返ってきた言葉は想像もつかないものだった。
「俺は刺してばっかりだ。さっきも人を刺してきた。」
その仲間とはそれ以来、2度と会う事はなかった。
ミステリー・推理
公開:20/04/26 21:24
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