お小遣い稼ぎの鉛筆
8
6
ある時、1人の男が白紙に金額を書き込むだけで、本物のお札になる鉛筆を手に入れた。
その鉛筆で作ったお札はたとえ偽札判定機にかけても、絶対に偽札と判定されないものだった。
男は1万円札を大量に作り大金持ちになった。
しかし、お札を大量に持ち歩くのは危険だと感じたので、この鉛筆と白紙を肌身離さず持ち歩き、支払い前に必要な分だけトイレでこっそりと作る事にした。
今日は彼女の誕生日。奮発して高級料理をごちそうした。
彼女はすごく喜んでくれ、男も上機嫌でいつもの何倍もワインを飲んだ。
今回もまたトイレで作ったお札で支払いをし、お店を後にした。鉛筆の威力に男はご満悦だった。
お金に不自由しない男の人生は今まさにバラ色だった。
その時、険しい表情で店のオーナーが追ってきた。
「お客様!このお札は偽札ですね!?」
「そんなはずは・・・」男がお札に目をやるとそこにはゼロが5つ印刷されているのだった。
その鉛筆で作ったお札はたとえ偽札判定機にかけても、絶対に偽札と判定されないものだった。
男は1万円札を大量に作り大金持ちになった。
しかし、お札を大量に持ち歩くのは危険だと感じたので、この鉛筆と白紙を肌身離さず持ち歩き、支払い前に必要な分だけトイレでこっそりと作る事にした。
今日は彼女の誕生日。奮発して高級料理をごちそうした。
彼女はすごく喜んでくれ、男も上機嫌でいつもの何倍もワインを飲んだ。
今回もまたトイレで作ったお札で支払いをし、お店を後にした。鉛筆の威力に男はご満悦だった。
お金に不自由しない男の人生は今まさにバラ色だった。
その時、険しい表情で店のオーナーが追ってきた。
「お客様!このお札は偽札ですね!?」
「そんなはずは・・・」男がお札に目をやるとそこにはゼロが5つ印刷されているのだった。
SF
公開:20/04/25 23:27
更新:20/04/25 23:59
更新:20/04/25 23:59
ログインするとコメントを投稿できます