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「突然だが、今から家族を解散する!」
パパの唐突に始まった「大切な話」は五秒で核心に到達した。
僕は慌てた。
「ちょっと待ってよ!
さっきまであんなに普通だったじゃん!」
ママは口元にうっすらと笑顔を浮かべている。
「ママ…パパと喧嘩したの?
それとも僕の通知表が…なんていうか、絶望的だから?」
ママは張り付いた笑顔の形のまま口を開いた。
「いいえ違うの。あなたの成績のせいでもパパと喧嘩したわけでもないのよ」
それを受けてパパが頷く。
「そうだ。だれのせいでもない」
「それなら、解散何て言わないでよ!お願いだから!」
腕を組み、パパは言う。
「仕方がないんだ。」
曖昧な、悲しいのか可笑しいのか判別できない顔でパパは笑った。
「それでは、解散!!!」
ブツっという音が耳に響き、真っ暗になったデバイスにはこうかかれていた。
「家族体験はここまで。この続きは課金してからお楽しみください!」
パパの唐突に始まった「大切な話」は五秒で核心に到達した。
僕は慌てた。
「ちょっと待ってよ!
さっきまであんなに普通だったじゃん!」
ママは口元にうっすらと笑顔を浮かべている。
「ママ…パパと喧嘩したの?
それとも僕の通知表が…なんていうか、絶望的だから?」
ママは張り付いた笑顔の形のまま口を開いた。
「いいえ違うの。あなたの成績のせいでもパパと喧嘩したわけでもないのよ」
それを受けてパパが頷く。
「そうだ。だれのせいでもない」
「それなら、解散何て言わないでよ!お願いだから!」
腕を組み、パパは言う。
「仕方がないんだ。」
曖昧な、悲しいのか可笑しいのか判別できない顔でパパは笑った。
「それでは、解散!!!」
ブツっという音が耳に響き、真っ暗になったデバイスにはこうかかれていた。
「家族体験はここまで。この続きは課金してからお楽しみください!」
SF
公開:20/04/26 12:46
更新:20/04/27 18:25
更新:20/04/27 18:25
物語が好きで、自分でも書いてみたいと思い始めました。
コンマ一ミリでも、人の心を動かせる物語を描けるようになりたいです。
精進しつつ、楽しみつつをモットーに書いてていければと思っております。
よろしくおねがいしますm(_ _)m
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