神様のプロポーズ

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 地球から百億光年、神様が女神様にプロポーズをしていた。だが女神様は神様が好みではなかったので返事を渋っていた。
「ここから隕石を投げて地球に命中したら結婚してくれ」神様は筋肉質な腕を見せながら言った。
「いいわよ。でも外れたら諦めてくださいね」女神様は神様の機嫌を損ねないように優しく答えた。
 神様は巨大な隕石を軽々と掴むと、地球めがけて投げつけた。
 そのころ地球は大騒ぎ。隕石がぶつかったら人類は滅亡してしまう。
 誰もが手を合わせ神様に祈った。「どうか地球を御守りください」
 しかし神様は女神様と結婚したかったので人間の祈りなど聞こえないふりをした。
「人間は私にとって大切な家族なの」突然、女神様がつぶやいた。
 慌てた神様は念じる力で隕石の起動を地球からそらしてしまった。
「ああ」と神様は悲鳴をあげた。
「あら残念。でも優しいのね」
 女神様は少し頬を赤らめて言うとクスッと笑った。
SF
公開:20/04/24 09:46

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