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「ふはははははははっ! その程度でこのわしに勝とうなどとは片腹痛いわっ! 悔しければここまで来るがよい。」

「はぁはぁはぁはぁ……」

「おっとその前に、貴様のその武器と防具はすべてわしが預かっておこう。裸足はかわいそうだから温情でこのぺらぺらな靴を貸してやろう。くくくっ。」

「はぁはぁはぁ……」

「そこな従者の女どもも邪魔なローブや杖は預からせてもらおう。とっとと服を脱げ。代わりにこのぺらぺらな露出の多い装備を貸してやろう。」

「こ、こんな防御力もないもの……」

「いったんさらばだ、ゴールで待っておるぞ。」

一刻も早く着くために勇者一行は走り出した。

「お前の実力はそんなものか。勇者の名があきれるぞ。ふはははははっ」

時折後ろから魔王の声が聞こえて来る。

「くっそおおおお!」

道中、魔物に液体をかけられ、気温が下げられたが、なんとか着いた。

「ほうほう、2時間か。」
ファンタジー
公開:20/04/25 19:00
334 魔王 給水 走りやすい気温 マラソン新記録 オオカミの自信作

武蔵の国のオオカミ( ここ、ツイッタランド、タイッツー )

武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。

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