地獄のコーディネーター

俺は大正時代末期に殺人を犯して、地獄に落ちた。今まで様々な地獄で罰を受けてきた。だが最近の地獄は変だ。針山地獄や絶獣地獄。有名な地獄も取り止めに。現在は“割り箸が綺麗に割れない地獄„や“靴紐がよくほどける地獄„等に変更された。俺達は“地獄町„に移送され微妙な地獄を日々受けている。それが全然苦しくない。欲しい物は貰えて、広めな家に暮らせる。控えめに言って最高だ。何故こうなったのか、地獄の王に問いたい。別にこのままで良いが、何故かは聞いときたい。そんなときは地獄フォンの閻魔知恵袋を使う。『何で地獄の仕様が変わったのですか？』送信っと。ピピピ！すぐに返信が来た。『ちょいと深めな事情がありありなので宮殿に来てちょ☆』随分とチャラい返信だな。だが疑問に終止符を打てる！宮殿はとても広い。そして床を自動掃除機が掃除してる。大王はチャラい男だった。「去年位にさぁ、王位貰った訳、イエェ」これはこれで地獄だ。