漫才家族

お笑い芸人の父が家族漫才をやろうと言い出した。試しに市民会館でネタを披露することになった。

父「父で〜す」
母「母で〜す」
私「娘のユリで〜す」
弟「息子のタカシで〜す」
全員『家族です！』
父「娘は高校生、息子は中学生ですねん」
母「このブサイクがうちのダンナですねん」
父「やかましわ！」
母「ユリもタカシも将来の夢はあんの？」
私「うちアイドル歌手なりたいわ」
弟「ポッチャリ４８やな」
私「デブの集団やないか！踊ったら１曲目で床ぬけるわ！」
父「タカシは夢あるんか？」
弟「僕な、将来りっぱなニートになりたいねん」
父「ニートにりっぱなヤツおるか！」
母「私の夢はな、コンビニ経営したいねん」
父「どんな？」
母「ファミリー・ニート」
父「店長やる気ゼロやないか！　もうええわ！」
全員『ありがとうございました〜！』

これがウケて父の事務所から連絡があり、漫才家族を結成することになった。