よっちゃんと、まーくんの靴

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ある村に、よっちゃんという女の子が住んでいました。お母さんは病気です。今日は初めて町まで薬を貰いに行く日です
よっちゃんは靴を履いて出掛けます。とても重たい靴で、覚束ない足取りでした。4歩進む度に後ろへ2歩よろけます
よっちゃんは4つ歩いて2つ下がる…を繰り返しました。なかなか進みません。それでも、お母さんのために歩きます
道の脇で、まーくんという男の子が畑仕事をしていました。よっちゃんとは幼馴染み。まーくんは声を掛けました「どこへ行くんだーい」
「町まで行くのー」
「それじゃーいつまで経っても着かないぞ。靴が良くないんじゃないかー」
よっちゃんは泣き叫ぶ様にして言います「あたしは、この靴じゃなきゃ駄目なのー!お母さんから貰った靴なの!」
まーくんの靴はとても軽くて、歩くと誰よりも速いのです。まーくんは暫く考えて、よっちゃんを町まで連れて行ってあげることにしました「ほら、背中におぶさりな」
ファンタジー
公開:20/04/23 16:44
更新:20/04/23 21:02
ある出来事の寓話

白ねこのため息( あちらこちらにいます )

2019年9月14日から参加いたしました。
しみじみとした後味や不思議な余韻が残る作品を目指しています。
どうぞ宜しく…。
ちなみに、写真は一部を除き、全て自分で撮影したものです。併せてお楽しみ下さい。

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現在、資格取得(英検1級など)の勉強中のため、投稿ペースが落ちていますが、
これからも引き続きご愛顧のほど、何とぞ宜しくお願いいたします。ペコリ。
 

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