南京錠つきの箱

私は盲目の息子を一人で育てている。
そんな私に小包が届いた。中には鍵がかかった箱と鍵、手紙が入っており、手紙にはこう書かれてあった。
「この箱をあければ10億円がもらえますが、そのお金で誰かを幸せにしなければ、あなたは１年以内に死ぬでしょう」

私は同封してあった鍵で箱を開けた。そこには当選したロットの10億円宝くじが入っていた。

とりあえず100万円は寄付に使った。

1ヶ月後、同じような箱が送られてきた。
同封の手紙には「箱をあければ10億円もらえ、子供の障害も治りますが、あなたは死にます」と書かれてあった。

私は箱を開けようと、南京錠を触ると、チクリと痛みを感じた。毒が塗ってあったのか、私は死んだ。子供の障害も治らなかった。

彼のお葬式にある一人の女が線香をあげに来た。
彼女は別れた妻で、子供は妻が引き取った。

そして箱の送り主であった妻は、息子とお金をすべて手にいれた。