君の背中
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やだ。こっちに来る。
しゃがみ込んで、靴紐を結ぶ、
振りをした。
じっと眺める。
靴紐は、ぴったりとシンメトリーの蝶々結びを描いている。
腋と背中にねばっこい汗が流れ落ちた。
おねがい。早く通り過ぎて。
息を止めて、地面に転がる石ころにでもなったように
気配を消す。
君は私に目もくれず、友達と肩を組んで
笑いながら歩いていった。
耳を澄まして
君の笑い声が聞こえなくなってから
ゆっくり私は振り向いた。
君の背中が見える。
制服の白いシャツはいつも通り
皺一つない。
少し茶色く染めた髪の毛が風になびく。
こうして背中を見つめることしかできない私は臆病者。
私にもう少し勇気が出たら
君と向かい合える日が来るのだろうか。
しゃがみ込んで、靴紐を結ぶ、
振りをした。
じっと眺める。
靴紐は、ぴったりとシンメトリーの蝶々結びを描いている。
腋と背中にねばっこい汗が流れ落ちた。
おねがい。早く通り過ぎて。
息を止めて、地面に転がる石ころにでもなったように
気配を消す。
君は私に目もくれず、友達と肩を組んで
笑いながら歩いていった。
耳を澄まして
君の笑い声が聞こえなくなってから
ゆっくり私は振り向いた。
君の背中が見える。
制服の白いシャツはいつも通り
皺一つない。
少し茶色く染めた髪の毛が風になびく。
こうして背中を見つめることしかできない私は臆病者。
私にもう少し勇気が出たら
君と向かい合える日が来るのだろうか。
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公開:20/04/18 23:58
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