∞家族

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ビッグバンによって宇宙ができ、地球が誕生して以来、人類はアフリカで生じた少数のホモ・サピエンスに始まり、系統樹で無限につながる先祖が進化しながら、子々孫々に至る現在までDNAを引き継いできた。
その過程で人類は、地球上で高度に発達した文明社会を築き上げてきた。だが、その一方、数多くの戦争や環境汚染を繰り返してきた。
地球は一つの生命体であり、人類は自然の一部という、英国の科学者ラブロックが提唱したガイア理論がある。
地球にしてみれば人類は家族の一員だ。だから人類の行為を戒めるため、世界規模の気候変動や新型コロナウイルスを蔓延させたり、天変地異を起こしたりする。
また、巨大な隕石が地球に衝突したら、人類は一蓮托生であるように、人類のカタストロフィーは地球とともにある。
人類が地球上で未来永劫、無限大のメビウスの輪「∞家族」であるためには、宇宙の中にある地球の有限性を肝に銘じなければならない。
その他
公開:20/04/18 09:18
ビッグバン 宇宙 地球 人類 ホモ・サピエンス 系統樹 ガイア理論 カタストロフィー メビウスの輪

SHUZO( 東京 )

1975年奈良県生駒市生まれ。奈良市で育つ。同志社大学経済学部卒業、慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。
田丸雅智先生の作品に衝撃を受け、通勤中や休日などで創作活動に励む。
『ショートショートガーデン』で初めて自作「ネコカー」(2019年6月13日)を発表。
読んでくださった方の琴線に触れるような作品を紡ぎだすことが目標。
2022年3月26日に東京・駒場の日本近代文学館で行われた『ショートショート朗読ライブ』にて自作「寝溜め袋」「仕掛け絵本」「大輪の虹列車」が採用される。

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