麦藁帽子の少女
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庭で草引きをしていると、びゅぅっと風が吹き、僕の麦藁帽子を攫った。
転がった帽子を取りに行くと、その下に少女の頭があった。
『こんにちは』
突然話しかけられて吃驚した。そんな僕の様子を見て少女はくすくす笑う。
よく見ると少女の体は土に埋まっている。何で埋まっているの?
『何でだろう?』
少女は首を傾げた。
びゅぅっと風が吹き、再び帽子が飛んで行った。
地面を見ると少女の頭は消えていた。
『こっちよ』
飛ばされた帽子の下に彼女の頭が移動していた。
その不思議と少女の笑顔に僕は心奪われた。
優しいし、緑ちゃんみたく僕を虐めない。だから毎日少女と話した。
「何よアイツ、庭で一人楽しそうにして!」
緑は少年が遊びに来ない事に苛立っていた。
『私に任せて』
誰の声だろう?
庭に出た緑はそこで意識を失った。
「緑ちゃん、変わったね」
「そう?」
「うん。この前庭に生えていた少女そっくりになったよ」
転がった帽子を取りに行くと、その下に少女の頭があった。
『こんにちは』
突然話しかけられて吃驚した。そんな僕の様子を見て少女はくすくす笑う。
よく見ると少女の体は土に埋まっている。何で埋まっているの?
『何でだろう?』
少女は首を傾げた。
びゅぅっと風が吹き、再び帽子が飛んで行った。
地面を見ると少女の頭は消えていた。
『こっちよ』
飛ばされた帽子の下に彼女の頭が移動していた。
その不思議と少女の笑顔に僕は心奪われた。
優しいし、緑ちゃんみたく僕を虐めない。だから毎日少女と話した。
「何よアイツ、庭で一人楽しそうにして!」
緑は少年が遊びに来ない事に苛立っていた。
『私に任せて』
誰の声だろう?
庭に出た緑はそこで意識を失った。
「緑ちゃん、変わったね」
「そう?」
「うん。この前庭に生えていた少女そっくりになったよ」
青春
公開:20/04/18 19:10
元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。
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