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うちの家事ロボット、フリマアプリで格安のを買ったらほんとポンコツ。
また真っ黒な目玉焼きが出てきた。
「料理もできないなんて、ポンコツね」
「あの、ポンコツという人がポンコツだとききましたが」
お前は小学生か。

「今日はたしかデートですね」
クローゼットに短いスカートの春コーデが用意されてた。
「気がきいてるけど、どうして知ってるの?」
「はい、ホームサーバーの日記ログはいつも見ています」
「バカッ。人間にはプライベートっていうのがあるの。勝手に見るな、ポンコツ!」
「ポンコツという人がポンコツって…」
「うるさい!」

お化粧も着替えもできて、さあ出かけよう。
「じゃ行ってくる」
そう言って玄関を開けた。
「なに…これ、さむい…」
このまま出かけたら確実に凍える。
「天気予報は見た?」
「真冬並みの寒気団が上空を…」
「この…ポンコツゥ…」
「あの、ポンコツという…」
「うるさい!!」
SF
公開:20/04/16 21:29
更新:20/04/17 01:19

新月ポン(Araduki Pon)( 奈良 )

SFが好きなのでやはり書いてしまいます。
アイロニカルでブラックなものが多いです。
好きな作家は伊藤計劃と三島由紀夫。あとは海外SF
 

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