サイキックマスター城ケ崎ミチル その10
3
3
「さ、早く♡」
ムドエは両手を地面につくと、勢いよく頭を下げた。
「お願いしますミチル様!」
「よくできました。でもダ~メ♡」
「そ、そんな!」
驚いて顔を上げるムドエに、ミチルはくるりと背中を向けて歩き出した。
「ミチル様どこへ!」
ムドエは思わず立ち上がった。
「誰が動いていいと言ったの?」
「はい!」
ミチルは呆れたようにため息をついた。
「だいたい、あんたみたいなクソ豚が私にご褒美を貰おうだなんて、100年早いのよ。身の程を弁えなさい。でも、どうしても欲しいのなら、そこでずっとおねだりしていることね。気が向いたらまたここに来てあげるわ」
じゃあね、とミチルは手を振ると、ムドエを残してその場所を後にした。
ミチルの後ろ姿を見送っていたムドエは、やがてその姿が見えなくなると、両手を高々と天に向かって突き上げた。
「うおおおーっ!」
そうしてそのまま、ドズゥゥンと後ろに倒れこんだ。
ムドエは両手を地面につくと、勢いよく頭を下げた。
「お願いしますミチル様!」
「よくできました。でもダ~メ♡」
「そ、そんな!」
驚いて顔を上げるムドエに、ミチルはくるりと背中を向けて歩き出した。
「ミチル様どこへ!」
ムドエは思わず立ち上がった。
「誰が動いていいと言ったの?」
「はい!」
ミチルは呆れたようにため息をついた。
「だいたい、あんたみたいなクソ豚が私にご褒美を貰おうだなんて、100年早いのよ。身の程を弁えなさい。でも、どうしても欲しいのなら、そこでずっとおねだりしていることね。気が向いたらまたここに来てあげるわ」
じゃあね、とミチルは手を振ると、ムドエを残してその場所を後にした。
ミチルの後ろ姿を見送っていたムドエは、やがてその姿が見えなくなると、両手を高々と天に向かって突き上げた。
「うおおおーっ!」
そうしてそのまま、ドズゥゥンと後ろに倒れこんだ。
SF
公開:20/04/14 19:24
ログインするとコメントを投稿できます