玻璃屋綺談(4)バイト君は諦める

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日当三千円に目が眩んで引き受けたアルバイト、月にすれば週5で六万円相当だ。仕事は店の清掃、それくらいでこの報酬なら良いと安易に考えた俺は馬鹿だった。
問題は店主とその作品だ、最近はそれで死者まで出た。
「このニュースの溺死体ってこの間うちに来た人ですよね、まずくないですか、この店の商品で死んだなんてわかったら……」
「大丈夫だよぉ、たぶん迷宮入りだからさぁ」
酒を片手にのんきに答える七宝さん、この人に危機感というものは無いのか!
俺の抗議の視線を受けて、溜め息混じりで話し出す。
「だってねぇ、普通じゃないし有り得ない、洋墨で溺死ってそういうものでしょう?」
終いには大丈夫~、と笑って答える、確かにそうなんだが万が一っていうのが……て、言っても無駄か。この元人間の人外には。
ファンタジー
公開:20/04/14 18:15

癒月連理( 岩手 )

2020.3.16にこの場所を見つけて、長文を書くのが苦手な私でもショートショートなら挑戦できるかなと思い、投稿を始めました。

このショートショートガーデンで書くことの楽しさを知る事ができました。
自分なりに色々文章を模索していきたいと思います。
作品を読んで気になった事がありましたら、是非コメントをお願いします、厳しいコメントもお待ちしています。

キシャシリーズ
キシャとカイシャと異文化交流
海の家、森のケーキ屋さん
化かされたキツネ
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