お互いに…

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仕事帰り、いつも通る踏切で遮断機が上がるのを待っていた。
「ここの遮断機、中々上がんないんだよね」
心の中でぼやきながら反対側をボーッと見る。
この時間なのに珍しい、今日は一人しかいない。最近よく見かける男性だ。暇を持て余していた私は、その男性について色々と想像する。

カンカンカンカン

「黒いスーツか、仕事はお堅い系かな。いつも黒だからお役所関係かも。背はまあ高い。顔は…そう言えばちゃんと見た事ないな、いつも下向いてるし」
なんて想像を巡らせる。
「けどなんか暗いよね、いつもヌベーッと立ってるし」

カンカンカンカン

「もし幽霊が存在したらあんな感じかも…」
そう思った時、目の前を電車が通り過ぎ遮断機が上がった。
お互い歩き出しすれ違う瞬間、

「よく分かったな」

えっ?

男はこちらを振り向き、

「お前もだろ」

…えっ?

何かが頬を伝った。それは赤い、血。
私、ここで……
ホラー
公開:20/04/13 18:36

晶馨

令和1年大晦日からこちらで投稿しております。
令和2年6月から5ヶ月ほどお休みしてましたが、11月に出戻ってきました。
投稿頻度は遅いですが、自分のペースでゆっくり頑張ろうと思ってます。
現在、自宅がWi-Fiじゃないので返信は遅れると思いますが、色々感想など教えていただけると励みになりますので宜しくお願いします^^

(アイキャッチ画像が登録しても登録してもいつの間にか勝手に消えまして、今回は以前のプロフィール文まで消えました。自分のタブレットがおかしいのでしょうか。少々いや、かなり手間取っております(-_-;))

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