サイキックマスター城ケ崎ミチル その6

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「さあミチル君、これを使え!」
博士はリュックに手を突っ込んだ。
「サイキックウィップ!」
「サイキック……え? 鞭?」
「ただの鞭ではないぞ。この鞭には微弱な電気が流れていて、相手に触れるといい感じにピリッとした刺激を与えるのだ!」
「あの、博士。違う武器ない?」
「なぜだ?」
「別の意味で危険な武器とういか。ほら、ムドエもなんか期待した目でこっち見てるし」
「そうか。ならばこれだ! サイキックハイヒール!」
「そう来たか」
「こいつは靴底に微弱な電気が流れていて、踏むといい感じにピリッとした刺激を与えるのだ!」
「却下」
「なぜだ!?」
「ほら見てよ、ムドエが来い来いってジェスチャーしてるじゃない。次」
「ううむ。ならばこれしかないな。サイキックキャンドル!」
「ねえ、博士わざとやってない?」
「これは蝋に微弱な電気が流れていて……」
「それだミチル!」
「あんたは黙っててムドエ!」
SF
公開:20/04/13 19:22

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