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男は、社運をかけた接待ゴルフの真っ最中であった。
「いやー、流石です社長! 我が社の育毛剤を使ったかの様に球が伸びる伸びる!」
「わはははは、きみ上手い事言うね。どれ、きみの会社で取り扱っている育毛剤とやらを見してはくれんか?」
「はい、喜んで!」
男は、ゴルフカートの中で、自社の育毛剤のあらゆる利便性、他社製品との違い、成分、効果を事細かに説明した。
全ては男の思惑通りに事が進んでいる。かに見えたその時、事件は起きた。
男がセカンドショットをフルスイングした際、勢い余って池に何かを落としてしまったのだ。
ポチャン。
ゴポゴポ、ゴポゴポ。
「あなたが落としたのは、この金のカツラですか? それとも、この普通のカツラですか?」
突然目の前に現れた女神の問いに、男はツルツルの頭を抱えながら口を開いた。
「いいえ、私が落としたのは、信用です」
「いやー、流石です社長! 我が社の育毛剤を使ったかの様に球が伸びる伸びる!」
「わはははは、きみ上手い事言うね。どれ、きみの会社で取り扱っている育毛剤とやらを見してはくれんか?」
「はい、喜んで!」
男は、ゴルフカートの中で、自社の育毛剤のあらゆる利便性、他社製品との違い、成分、効果を事細かに説明した。
全ては男の思惑通りに事が進んでいる。かに見えたその時、事件は起きた。
男がセカンドショットをフルスイングした際、勢い余って池に何かを落としてしまったのだ。
ポチャン。
ゴポゴポ、ゴポゴポ。
「あなたが落としたのは、この金のカツラですか? それとも、この普通のカツラですか?」
突然目の前に現れた女神の問いに、男はツルツルの頭を抱えながら口を開いた。
「いいえ、私が落としたのは、信用です」
ファンタジー
公開:20/04/12 20:21
更新:20/04/12 20:24
更新:20/04/12 20:24
多くは語らぬ世の情け、見て感じ取り、考えよ!
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