タイムパラドクス殺人

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俺は天涯孤独の殺し屋。
殺し方はタイムマシンで過去へ行き、
ターゲットの親となる人物をターゲットの誕生前に仕留めてしまえば、
そいつは生まれなかったことになるってのを利用したタイムパラドクス殺人。

今日も過去で女を始末してきた。
あとは戻って報酬をいただいたら仕事は完了。

「ターゲットが消えたのは確認できたかい?」
「もう少し待ってくれる」

仕方がない、たばこでも吹かすか。

その時足元の異変に気がついた。
俺の足が徐々に消えはじめたんだ。

「なんじゃこりゃ!」
「私の夫もね、今あなたに起きているのと同じ目にあっていなくなったの」
「あなた、自分の両親は死んだって聞かされてたでしょ。
でも、本当は実の母親は産んだとき学生だったから仕方なく孤児院に預けたのよ。
DNAを調べさせてもらって、その女性を探し当てたの」
「じゃあ、今日俺が殺したおん…」
SF
公開:20/04/12 17:22
更新:20/04/13 15:24
SF

新月ポン(Araduki Pon)( 奈良 )

SFが好きなのでやはり書いてしまいます。
アイロニカルでブラックなものが多いです。
好きな作家は伊藤計劃と三島由紀夫。あとは海外SF
 

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