シン・タイムマシン2.洗濯機編

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 明智博士と助手の小林くんは逆時間増幅器の開発に成功した。逆時間増幅器は逆時間の流れを増幅することで、過去へ遡ることを可能にする。しかしそのために博士は小型原子炉を搭載する決断をくださなくてはならなかった。
「私は遂に悪魔に魂を売り渡してしまったのかもしれない。」
 逆時間増幅器を取り付けた逆時間発生装置から取り出した博士の腕時計は、実験を開始した一時間前から更に一時間遡った時刻を示していた。
「博士、さっそく某社にプレゼンしましょう。」
 逆時間増幅器の開発費用は某社から提供されていたので、小林くんは少し焦っていた。
「しかし小林くんまだ問題が。」
「私がなんとかします。」

 一年後、某社から画期的な洗濯機が発売された。
夜に脱いだ衣類を放り込んでおくだけで、翌朝には汚れる前の状態に戻っている。乾燥する必要さえなかった。もちろんそれは、逆時間増幅器を取り付けた逆時間発生装置だった。
SF
公開:20/05/25 22:49

尋亀( ネオトキオ )

巣々木尋亀(すずきひろき)と申します。

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