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「博士、ついにやりましたね。」
「うむ。」
助手の小林くんが逆時間発生装置から取り出した明智博士愛用の腕時計は、実験を開始した一時間前の時刻を示していた。ついに逆時間発生装置が、一時間かけて一時間の逆時間を発生させることに成功したのである。
だが、明智博士の表情は暗かった。
「この発明は人類にとってなにか役立つのだろうか。」
「何をいうんです博士。」
と言ってみたものの、実は小林くんもそのことがずっと気になっていたのである。しかし小林くんにはある考えがあった。
「博士!私に任せてください。」
一年後、某家電メーカーから画期的な冷蔵庫が発売された。その冷蔵庫はキンキンのビールはキンキンのまま、アツアツの味噌汁はアツアツのまま、いつでも入れた時と同じ状態で取り出すことが出来るのというものだった。
いうまでもなくそれは、小林くんが某社に持ち込んだ逆時間発生装置だったのである。
「うむ。」
助手の小林くんが逆時間発生装置から取り出した明智博士愛用の腕時計は、実験を開始した一時間前の時刻を示していた。ついに逆時間発生装置が、一時間かけて一時間の逆時間を発生させることに成功したのである。
だが、明智博士の表情は暗かった。
「この発明は人類にとってなにか役立つのだろうか。」
「何をいうんです博士。」
と言ってみたものの、実は小林くんもそのことがずっと気になっていたのである。しかし小林くんにはある考えがあった。
「博士!私に任せてください。」
一年後、某家電メーカーから画期的な冷蔵庫が発売された。その冷蔵庫はキンキンのビールはキンキンのまま、アツアツの味噌汁はアツアツのまま、いつでも入れた時と同じ状態で取り出すことが出来るのというものだった。
いうまでもなくそれは、小林くんが某社に持ち込んだ逆時間発生装置だったのである。
SF
公開:20/05/25 22:46
#シン・シリーズ
巣々木尋亀(すずきひろき)と申します。
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