シン・高値の華
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男が無人島に漂着して1か月が経とうとしていた。
「頼む、今度こそ」
SOSの手紙が入ったボトルを海に投げる。すると、海の中から女神が現れた。
「あなたが落としたのはこの金のボトル? それとも銀のボトル?」
「……瓶のボトルです」
「あなたは正直者です。このボトルをすべて差し上げ」
「スタァーップ! 何度も言って申し訳ないけど、それは落としたんじゃなくて助けを求めてるんです。できれば拾わないでいただけないかと」
「しかしそれだとお困りでしょう」
「拾われてるから困ってるんですよ。見て下さい、あのボトルの山」
「素晴らしい。あなたの正直さの証ですわ」
「嘘ついたら手紙ごと没収されるからですよ。はぁ、いったいいつになったら国に帰れるんだ俺は」
「そんなに気を落とさないで下さい。ところで、あなたが落としたのは金の気? 銀の気? なんちゃって♡」
そのギャグ5回目ですよ。
男は大きく肩を落とした。
「頼む、今度こそ」
SOSの手紙が入ったボトルを海に投げる。すると、海の中から女神が現れた。
「あなたが落としたのはこの金のボトル? それとも銀のボトル?」
「……瓶のボトルです」
「あなたは正直者です。このボトルをすべて差し上げ」
「スタァーップ! 何度も言って申し訳ないけど、それは落としたんじゃなくて助けを求めてるんです。できれば拾わないでいただけないかと」
「しかしそれだとお困りでしょう」
「拾われてるから困ってるんですよ。見て下さい、あのボトルの山」
「素晴らしい。あなたの正直さの証ですわ」
「嘘ついたら手紙ごと没収されるからですよ。はぁ、いったいいつになったら国に帰れるんだ俺は」
「そんなに気を落とさないで下さい。ところで、あなたが落としたのは金の気? 銀の気? なんちゃって♡」
そのギャグ5回目ですよ。
男は大きく肩を落とした。
その他
公開:20/05/25 19:20
更新:20/05/25 19:21
更新:20/05/25 19:21
秋田柴子さん
『高値の華』より
女神
今回は
柴子さん公認
のはず
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