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一人暮らしの寂しさを紛らわせる為、猫を飼い始めた。
今の俺の稼ぎでは一匹しか飼えないが、いずれは多頭飼いするんだと夢見ている。
ある日、家に帰って来るとウチの猫が窓越しに見知らぬ猫と仲良くしていた。
もしかして、友達なのか?
そう思った俺はウチでは飼えないがせめてもと外にいる猫にも餌を出してやった。
そいつは驚いた顔で俺と餌を交互に見つめ、礼を言うように鳴くと餌を食べ始めた。
さて、俺も飯の準備をするか…と目を離した隙に外の猫はいなくなっていた。
もっと食って行けばいいのに…
余った餌はウチの猫が平らげた。

『どうだい?あれが俺の飼い主だ。優しくていい奴だろ?』
『ああ、人に優しくされたのは初めてだ。お腹一杯にもなったし、おかげで成仏出来るよ』
『お~い、そこにいる幽霊猫ども、餌を食わせてやるから1日1匹ここに来い!』

最近、我が家に小食の野良猫が一期一会の出会いで現れるようになった。
公開:20/05/25 19:19

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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