人類が再び、見えない敵と闘う日

あの不思議な３つの光を夜明け前に見た翌年、世界では謎の事件が相次いだ。人々がまるで呪術にかかったかのように、突然倒れては死ぬ。原因は不明だ。

現場には決まって、青い石ころのような物が残されていた。サイズの割にはズシリと重い。比重がとても大きい素材で出来ているようだった。
分析の結果、地球には存在しない物質だと分かった。世界中の凡ゆる人たちが同時に同じことを考える…宇宙からの侵略者に殺されたのだ。しかし、まだ誰もその姿を見ていなかった。人類の視覚特性を超えて棲息しているらしい。
毎日毎時毎分、地球上の何処かで一人ずつ倒れては死んでいく。皆が恐怖のどん底に落とされ、部屋に閉じこもった。

その時、ある高名な学者が唱える「我々には目に見えぬ敵と闘って来た過去がある。あのウィルスに打ち勝ったではないか！」
そうだ、１年前のように全世界が協力して再び闘おう。何故ならば、これが私達の宿命なのだから…