日常のノート(アリ)

朝早く目覚めた。いつもより大分早く起きたのだけど、外は日中と変わらぬほど明るくて。だから私は庭の草取りをすることにした。あまり放置しないようにしないと。昨年はそれを見かねたご近所さんが、綺麗に草を刈ってくれたことがあったのだ。そこには、大事に育ててたハーブ類もあったのだけど…。

ご近所さんが親切心でやったことが分かっているだけに、今年はそんなことがないようにと目をこすり、朝の茶を飲んで気分をスッキリさせてから、作業に取りかかった。


半分ほど抜いたところで、草と一緒に甲中類の幼虫が出てきた。ああ、ごめんね。見てると日が眩しいのかいそいそ土の中に潜ろうとする。

そこへ一匹のアリがやって来て、幼虫を噛んだ。幼虫は身をよじるが、アリは攻撃を緩めない。

ついに幼虫は動かなくなり、アリは仲間を呼びに行ったのか、幼虫を置いてどこかに行ってしまった。